
県庁のロビーを歩いた翌日、ワールドの床でミンサー柄をやり直している子がいた。
写真だと平らに見える段差。天井の高さ。見学ルートでは入れなかった議場を、公開資料で補う。沖縄マイクラ部の子どもたちが、那覇市泉崎の沖縄県庁を教育版マインクラフト(Minecraft Education)で再現したときの話です。活動の記録は 沖縄県庁を見学し、教育版マインクラフトで再現した活動記録 にあります。
同じ「実在の沖縄をマイクラに入れる」でも、入口は二つあります。自分の足で見て、調べて、置く。もう一つは、国土交通省の Project PLATEAU が公開している3D都市モデルを、マインクラフト(マイクラ)のワールドへ変換する。前者は、沖縄マイクラ部の体験会やマイクラカップで何度も回してきた型です。後者は、2024年11月に那覇市のオープンデータを取り込んだときに、自分が迷子になった型です。両方ある、と先に言っておきたいです。データがあるから見学がいらない、ではない。見学したからデータがいらない、でもない。
沖縄マイクラ部.jp は、活動の紹介と記録のサイトです。毎週土曜日はうるま市、日曜日は宜野湾市で、教育版マインクラフト体験会と部活動を続けています。北谷でも講座があります。日程や持ち物の最新は、体験の案内とLINEが正です。今日は、PLATEAUという名前が検索に出てきても、「うちの子の学びとどうつながるの?」に、教室の温度で答えます。
教育版マインクラフト体験会で、先に起きていること
体験会で自分が最初に見るのは、操作の上手さではありません。画面の中の自分の位置が、子どもにとって「知っている場所」になった瞬間です。通学路に近い角。海の方向。学校の屋上から見た記憶。そこにブロックが置けると、会話が変わります。「先生、これうちの交差点」——そういう声が出ると、プログラミングの話より先に、観察が始まります。
教育版マインクラフトは、学校や教室でも使われる学習向けのマイクラです。遊ぶ楽しさは残したまま、協働、課題、発表に寄せやすい。沖縄マイクラ部では、ワールド制作、MakeCode(メイクコード)、Scratch(スクラッチ)、発表、チーム制作、マイクラカップへつなぐ入口として扱っています。未経験でも大丈夫、と案内しているのは、最初からCityGMLを読ませないからです。まずは置く。直す。短く説明する。そのあとで、データや出典の話が出てくる。
参加に必要なものの目安は、ノートパソコン、マウス、充電器、筆記用具、飲み物です。教育版マインクラフトのアカウントは教室側で用意する運用で、一年分のライセンス費用が別途かかる、とトップでも案内しています。パソコンの準備に不安がある場合は、体験前にLINEで相談してください。最新の持ち物と日程は、教育版マインクラフト体験会・夏休み自由研究とRoad To マイクラカップの案内 と 沖縄マイクラ部プログラミングスクール クロスウェーブ【宜野湾・うるま】 を正とします。
PLATEAUは、国が出している「いまのまち」のデータ
PLATEAU(プラトー)は、国土交通省が進める3D都市モデルの取り組みです。建物や道路などを、データとして扱えるように公開しています。ゲームの3Dモデルが「映える形」を先にするのに対して、こちらは位置が合うこと、用途などの情報が残ること、あとから別の用途へ変換できることが先です。子ども向けに言うと、「きれいな箱」より「この箱は学校なのか、住宅なのかが分かるデータ」です。
沖縄県内の全市町村にある、わけではありません。那覇市は、G空間情報センターで2020年度のデータセットが公開されています。自分の市町村があるかは、3D都市モデルオープンデータ と G空間情報センター が正です。公式FAQでは、手続き不要、商用利用も含めて無償、と案内されています。著作権は地方公共団体にあり、オープンなライセンスです。作品や発表で使うときは、出典の書き方を子どもと一緒に確認します。「無料だから何でもコピー」ではない。ここも、体験会のあとに残したい学びです。詳細は PLATEAUのFAQ と サイトポリシー です。
データ形式の名前は CityGML です。Minecraftがこのファイルを直接開くわけではありません。変換して、ブロックの世界にする工程が入ります。LODは詳細度で、箱に近い表現(LOD1)と、屋根や壁が分かれる表現(LOD2)などがあります。公式FAQでは、地図情報レベル2500を基本とし、LOD1は高さをある程度抽象化している、と書かれています。1ミリ違わず再現したデータ、ではありません。新しい建物がまだ入っていないこともあります。
公開ツールもあります。plateau2minecraft や PLATEAU GIS Converter です。後者の学習トピックでは、1ブロックを1mで換算し、Java版の保存形式を出す、と説明されています。どちらも、Minecraft公式(Microsoft/Mojang)の提供ではない、という注記があります。ワンクリックで授業用の完成ワールド、ではありません。
データを、那覇のデータを入れたとき迷子になったか
2024年11月、那覇市のPLATEAUデータをマイクラへ取り込みました。建物の高さはデータに近い。道の位置も、地図の記憶と重なる。なのに歩いていると「ここ、どこ?」となる。首里城かな、と思って近づいた場所が、箱の集まりに見えて、案内にはなっていなかった。記録は公式サイト側の 那覇市のPLATEAUデータをマインクラフトに取り込んでみた にあります。
ツールの説明でも、ブロックは一辺1m、高さの制限でブロックが付かない場合がある、建物内部が空洞、道路と建物で標高が合わず段差ができる、といった制約が書かれています。自分がその夜見たのも、この手触りです。データは入っている。子どもが歩ける体験会の教材には、まだなっていない。その差が、沖縄マイクラ部の仕事です。
県庁の再現は、PLATEAU変換ではありません。見学、写真、公開資料、チームの記憶です。嘉手納町観光協会からの委託で町域を再現した事例(2024年12月〜2025年2月)も、当時の調査では嘉手納町のPLATEAUデータは未整備でした。データがない地域でも、再現はできます。ある地域では変換を土台に手を入れる。ない地域では、歩いて、聞いて、置く。体験会で先に渡すのは、後者の筋肉です。
変換と、人が歩けるワールドは別の学び
データ変換は、座標と形をブロックの集合へ落とす作業です。ワールド制作は、人が入り、歩き、集まり、説明する空間を設計する作業です。1ブロック=1mに近い感覚で実在の建物を置くと、室内が狭い、窓が不自然、歩いて詰まる、子どもが迷子になる。だから授業では、実寸より「分かりやすい大きさに作り直す」方が正しいことがあります。道路を少し広くする。避難所に色を付ける。スタート地点に看板を置く。データの改ざんではなく、体験のための表現です。
さいたま市は、PLATEAUの3D都市モデルを使ったマインクラフトワールドを公開し、SAITAMA Minecraft AWARD を開いています。浦和、大宮・さいたま新都心、岩槻。公式の目的は、まちづくりへの関心とシビックプライドです。沖縄で同じ型をコピーすれば成功、ではありません。ウチが体験会で見ているのは、見た目の再現度より、「なぜここを直したか」を言えるかどうかです。
教育版へ変換結果を持ち込めるかは、形式、ライセンス、学校や教室のアカウントで変わります。必ず入る、とは書きません。体験会では、教室の教育版環境で、子どもが今日触れる範囲から始めます。
防災・観光・探究は、体験会の延長にある
台風の日の避難、海までの距離、坂の長さ。地図の矢印より、ワールドの中を歩いた方が残ることがあります。効果の保証はしません。机上の矢印だけより、記憶に残る、というのが現場の感触です。ハザードマップの代用品ではありません。曲がり角を、足で確かめる時間です。
観光や歴史も同じです。首里城を題材にしたキッズプログラミング講座(2024年7月〜11月、全12回)は、調査からプレゼンまでの参加型でした。変換された周辺と、子どもが石垣の意味を調べて置く作業は、接続できます。同一の成果物ではありません。
探究は、プログラミングだけで閉じません。地理、歴史、防災、環境、地域の課題、発表。道具がマイクラである必要は、実はありません。問いが先です。PLATEAUは「いまのまち」を見せる。教育版マインクラフトは「未来」や「提案」を試す場所。データに触ったこと自体を成果にしない。課題があるから見る。試作する。発表する。この順番は、マイクラカップの作品づくりと同じです。
日々の様子は 沖縄マイクラ部の活動レポート に残しています。宜野湾の教室で地域を題材にした設計の話は、公式サイトの 宜野湾市の未来をマイクラで設計する|PLATEAU活用の教育実践 にもあります。ワールド制作の仕事側は マインクラフト ワールド制作なら沖縄マイクラ部|全国大会出場の実績あり です。
マイクラカップと、Road To マイクラカップ in 沖縄
マイクラカップは、ゲームの上手さを競う大会ではありません。地域の課題を調べ、未来のまちを考え、チームで作り、発表する。沖縄マイクラ部は、第6回・第7回と沖縄代表の指導に関わり、第7回は沖縄地区最優秀賞のあと、全国大会(東京大学会場)でTBS賞です。賞の再現は約束しません。言えるのは、締切までに壊れたところを直した過程が、教室の記憶として太い、ということです。
Road To マイクラカップ in 沖縄 は、体験会から作品づくり、チーム制作、発表、大会への挑戦までをつなぐ沖縄開催の取り組みです。テーマが決まっていなくても、まず体験からで構いません。案内は マイクラカップ 沖縄|参加メンバー募集・体験会案内 です。2026年の参加チームメンバーも、募集の案内を続けています。最新の締切や条件は、そのページとLINEを正とします。
生成AIは、街を作らせる道具ではありません。通学路の写真と「ここが狭い」を渡すと、提案の質が変わります。入力が地域であるほど、出力は地域の議論に戻ります。体験会で最初にやるのは、プロンプトではなく、自分の足元です。
よくある質問
PLATEAUからマイクラに変換できますか
できます。公開ツールもあります。読み込んだだけで、体験会用の完成した街にはなりません。調整と、子どもが迷わない案内が要ります。
教育版マインクラフト体験会で、PLATEAUをその場で扱いますか
最初からデータ変換を全員がやる、わけではありません。まずは置く、直す、説明する。学年や興味が乗ってきたら、出典や3D都市モデルの話を足します。未経験でも、体験会から入れます。
うちの市町村にデータはありますか
全市町村にあるわけではありません。沖縄では那覇市の公開を確認しています。未整備なら、見学と写真から再現する型があります。県庁の活動が、その実例です。
実寸で作った方がいいですか
必ずしもそうではありません。1ブロック1mに近い変換は、室内や動線が厳しくなりやすいです。体験用の分かりやすさを先にしてよいです。
土曜日とうるま、日曜日と宜野湾、北谷は?
毎週土曜日はうるま市、日曜日は宜野湾市を中心に活動しています。北谷でも講座があります。開催状況は、LINEまたはイベント案内で確認してください。行き方の詳細は、公式サイトの 教室へのアクセス も使えます。
パソコンは必要ですか
教育版マインクラフトを使うため、基本はノートパソコンが必要です。アカウントは教室側で用意する運用で、一年分のライセンス費用があります。準備に不安があれば、体験前に相談してください。
マイクラカップにも参加できますか
はい。体験会から、Road To マイクラカップ in 沖縄、チーム制作、発表へ進む子がいます。いきなり大会用の街を完成させる必要はありません。
この記事を書いた人
宜野湾・うるま・北谷の現場で、教育版マインクラフトの体験会と、マイクラカップのチーム制作を見ています。経歴の正本は すずきたかまさプロフィール です。コース全体や月謝の案内は、公式サイト 沖縄のマインクラフト・プログラミング教室 クロスウェーブ を正とします。活動の入口は、このサイトのトップ 沖縄マイクラ部プログラミングスクール クロスウェーブ【宜野湾・うるま】 です。
データがある街と、子どもが歩ける街は、別です。見学して置く筋肉と、公開データを読む筋肉は、両方あった方が強い。まずは体験会で、画面の中に自分の交差点が出るかどうかを見てほしいです。見学だけでも構いません。よかったら、学年と、防災・自分の街・マイクラカップのどれが気になるか、だけ書いてLINEへ。お気軽にどうぞ。
今すぐ、LINEから無料体験を予約できます。「見学だけでもいいですか?」という問い合わせも大歓迎です。まずは一度、教室の雰囲気を体験しに来てください。
沖縄マイクラ部プログラミングスクール「クロスウェーブ」 代表:鈴木 孝昌 (Google/Meta本社招待・政府PM・日本ソフトウェア大賞・マイクラカップ沖縄地区最優秀賞・TBS賞) 運営母体:株式会社WEVA(沖縄AI勉強会 WEVA)|沖縄ホームページ制作工房WEBCRAFTS 沖縄県宜野湾市伊佐2-20-15 伊佐ビル2F 毎週土曜(うるま市)・日曜(宜野湾市)活動中|教育版マインクラフト体験会 受付中 (c) 2012-2026 WEVA. All Rights Reserved.








