
カレンダーの9月7日を指でなぞって、「あと5日しかない」と思ったこと、ありませんか?
付箋が机から落ちる音で、土曜の午後が始まります。「残す」「後回し」「今回はやらない」。色の違う紙が、ワールドのスクリーンショットの横に並ぶ。マイクラカップの締切まで、あと5日です。第8回の作品応募は、2026年9月7日(月)17:00まで。公式は マイクラカップ大会について を正としてください。
「間に合う?」「建物、まだ足せる?」と聞きたくなる週です。気持ちはよくわかります。ただ、沖縄マイクラ部 の教室でいま起きている中心は、新しい塔を増やすことではありません。何を残して、何を諦めるか。誰が何を担当するか。相手にどう伝えるか。残された時間の使い方です。
マインクラフト(マイクラ)が好きな小学生も、ゲーム制作やプログラミングに興味がある中学生・高校生も、同じ5日間の問いに立っています。答えが一つに決まっていない課題を、チームで形にして提出する。学校のテストとは、少し種類の違う学びです。
作る時間から、完成させて提出する時間へ
夏休みのあいだは、「何を作るか」が主役になりやすいです。テーマを読む。調べる。街区を置く。MakeCode(メイクコード)で仕組みを試す。教育版マインクラフト(Minecraft Education)のワールドは、その実験場としてよくできています。
締切5日前になると、景色が変わります。建築の続きも大事です。でも、同じ机の上に、説明文の下書き、紹介動画のタイムライン、役割表の空き欄が乗ってくる。フェーズが、「作る」から「完成させる・提出する・伝える」へ移るんですよね。
ITの現場でも、機能を足し続ける人と、リリースできる形に切り替える人が分かれます。子どもたちの机でも、同じ分かれ目が来ます。
私も最初は、「もう少し置けばよくなる」側に寄りがちでした。現場で見てきたのは、看板の文が通らないまま建物だけ増えた週の方が、あとから苦しい、ということです。第7回マイクラカップでは、沖縄地区最優秀賞のあと、全国大会でTBS賞を受けたチームを指導してきました。賞の再現は約束しません。覚えているのは、地区大会の前に資料を広げ直し、「伝わる順」を組み替えた時間です。一次記録は 第7回マイクラカップ全国大会の記録(minecraft-okinawa.com) にあります。
完成度100パーセントを目指して、提出できないより
ここが、今回いちばん言いたいところです。
完成度100パーセントを目指して終わらないより、限られた時間でチームとして作品を完成させ、提出する。プロジェクトの現場では、これを「出荷できる形」と呼ぶことがあります。子ども向けに言い換えると、「遊べる」「説明できる」「提出のチェックが終わる」の三つが揃った状態です。豪華な街区が一つ増えても、紹介文が空欄なら、相手には届きません。
保護者の方には、これが「諦め」に聞こえることがあります。気持ちはわかります。足せば足すほど、子どもの熱量は本物だからです。ただ、教室で切っているのは、作品の価値ではありません。今週の作業範囲です。残した仕組みは、次のワールドの種になります。未提出の完璧さより、提出した一本の方が、あとから直す材料になります。
エンジニアあるあるで言うと、「全部盛り」は夜更かしの入口です。半角スペース一個で何時間も溶かす夜も、私にはあります。だから子どもたちには、機能を足す前に「いまの一本は、誰に何を伝えるか」を口に出してもらいます。チームで「できた」の定義を揃える。これが、学校のテストにはあまり出てこない学びです。答えが一つに決まっていない課題に対して、仲間と相談し、試行錯誤し、自分たちなりの答えを形にする。マインクラフトは、その実験が速い教材なんですよね。
一人ひとりの完成度が同じになるわけではありません。隣の子と比べない。前回の自分の提出物と比べる。中学生・高校生は、探究や部活の発表、ゲーム制作のポートフォリオでも、同じ型が使えます。効果や入試の結果は約束しません。締切のある一本を届けた経験は、次に持ち運べます。
あと5日で全部はできない。だから優先順位が学びになる
全部やることは、できません。ここを先に認めると、空気が少し楽になります。
残すものを決める。今回はやらないものを決める。誰が建築の穴を埋めるか。誰が説明の一文を短くするか。誰が動画の尺を切るか。相談して、自分だけで抱え込まない。それが、タスク管理であり、時間管理であり、チームワークです。
保護者の方に、よく誤解されるんですよね。プログラミング教育は、言語の暗記が本体だ、と。作品制作では、考える、調べる、話し合う、試す、失敗する、直す、完成させる、発表する、が一本の線です。締切直前は、その線の後半が濃く出ます。問題解決、優先順位、プレゼンテーション。言葉にすると堅いですが、教室では「どの付箋を捨てるか」の会話です。
子ども「先生、どうすればいい?」
私「まず、チームで三つだけ決めて。残すもの、切るもの、誰がやるか。それが決まったら、呼んで」
すぐに正解を渡すと楽です。楽なんですけど、次の作品で同じ詰まり方をします。自分たちで解決策の候補を出し、短い時間で選ぶ。Minecraft(マインクラフト)が教材として面白いのは、世界が目の前にあって、決断の結果がすぐ見えるからです。探究学習と、デジタル教育と、プログラミングコンテストの提出が、同じ机で重なります。
一人参加の子もいます。その場合は、役割を日替わりで自分に振る方法があります。月曜は建築の穴、火曜は説明、水曜は動画。抱え込みを、カレンダーで分割する。中学生・高校生だと、この分割が得意な子が増えます。小学生は、保護者が横で時計を見るだけでも違います。代わりに全部直さない。隣で「今、どれが一番大事?」と聞く。それだけで十分です。
建築だけでは終わらない。言葉と映像が、作品の一部になる
マイクラカップは、ワールドの見た目だけで完結しません。テーマは「みんなが輝く!β世代の未来のまち」。人口と年齢のバランスが変わる社会を、町の仕組みとして考える大会です。建物の上手さは大事です。同じくらい、なぜその建物があるのか、誰の困りごとに効くのか、提出の文章と動画で通るかが効きます。
だから5日前の作業リストは、ブロックだけではありません。
プログラムやレッドストーン、MakeCodeの動きを、提出できる範囲で確認する。動かない仕組みは、説明できないなら外す勇気もいる。紹介文を、子ども本人の言葉に戻す。親が美文に整えると、発表で本人が詰まります。動画は、長いより、意図が30秒でわかる方が強いことが多い。チームの空きを見つける。足りないのは建築ではなく、最初の一文だった、ということはよくあります。
沖縄マイクラ部では、ワールド制作の延長に動画編集もあります。DaVinci Resolve に触れる子もいます。上手い編集者になることが目的ではありません。自分たちの作品の魅力を、画面で一度通す練習です。活動の全体像は マイクラカップ 沖縄|参加メンバー募集・体験会案内 と 教育版マインクラフト体験会・夏休み自由研究とRoad To マイクラカップの案内 からたどれます。日々の様子は 沖縄マイクラ部の活動レポート にも残しています。
公式の提出形式は、年によって細部が動きます。迷ったら公式要項が正です。教室では、要項の読み合わせも「最後の仕上げ」に入れます。読み飛ばした一行で、提出の朝に慌てる。エンジニアあるあるに近いです。半角スペースより、提出チェックリストの抜けの方が怖い。
マインクラフトは、遊ぶ入口であり、つくる環境である
沖縄でマインクラフトを学ぶ場所を探している保護者の方に、私が面談で先に言うのは、「サバイバルだけが教室ではない」です。好きでいい。好きが入口です。その先に、教育版マインクラフトで町を設計する、MakeCodeで動きを付ける、調べたことを看板と動画にする、仲間と締切まで走る、がある。
ゲーム制作に興味がある中高生は、同じ「つくる」感覚を、いきなりPythonやJavaScriptへ飛ばなくても大丈夫です。ロブロックス(Roblox)Studio を階段の一段に置いてもいい。AIに下書きを手伝ってもらう日もある。ただし、なぜその町なのかは本人が説明する。動画を作りたい子は、提出用クリップが最初の作品になることもあります。学校以外でデジタル制作をしたい、という理由で来る子もいます。平日の放課後マイクラ部、遠方向けのオンラインマイクラ部、土曜はうるま市・日曜は宜野湾市の沖縄マイクラ部。入口は一つではありません。
画像差し込み候補:付箋(残す/切る)とワールド画面が並んだ机。提出チェックリストのメモ。
沖縄の子どもが、県内の課題をワールドに落とす。観光のきれいさより、バス、暑さ、台風、空き家、居場所。足元ほど、説明が子どもらしい言葉になります。これはDX人材の入口の話でもあります。効果の保証はしません。締切のある一本を届けた経験は、次の探究や、次のプログラミングコンテストで使い回せます。
コンテストはゴールではない。作り続ける場所がある
9月7日17時を過ぎても、マインクラフトは消えないし、チームの会話も消えません。直したかった場所が残る。それが健全です。未完成の悔しさは、次の作品の燃料になります。
宜野湾プログラミングコンテストは、画面で動くプログラム作品の出口です。マイクラのワールドそのものは提出対象ではありません。発想を、Scratch や MakeCode の動く作品へ移す子もいます。締切は2026年9月30日23:59。対象は宜野湾市在住、または宜野湾市のスクールに通う小学生です。中学生・高校生は別の大会を公式で確認してください。大会概要は 沖縄・宜野湾プログラミングコンテスト2026について詳しくはこちら(minecraft-okinawa.com) です。
Road To マイクラカップ in 沖縄は、調査から発表までの型を、沖縄から体験する入口のひとつです。教育版マインクラフト体験会・夏休み自由研究とRoad To マイクラカップの案内 も、今シーズンの提出が終わったあとに「来年の自分」を考える材料になります。
今回マイクラカップに間に合わなかった子へ。遅れではありません。いま机の上で起きている「残す・切る・伝える」は、次の提出でも使えます。次は自分も挑戦してみたい、と思えたら、その感覚を大事にしてください。
沖縄マイクラ部では、新しいメンバーを募集しています
沖縄マイクラ部プログラミングスクール「クロスウェーブ」は、マインクラフトだけを遊ぶ場所ではありません。好きを入口に、自分でも作ってみたい、プログラミングしてみたい、作品を発表してみたい、へ変えていく教室です。小学生も、中学生も、高校生も、見学からで大丈夫です。
沖縄マイクラ部では新しいメンバーを募集しています。第8回に出せなくても、作り続ける場所は残ります。教育版マインクラフト、Scratch、MakeCode、Python、JavaScript、ロブロックス、AI、ゲーム制作、動画編集、次のコンテスト。マイクラカップが終わったら活動が終わる教室ではありません。月謝は8,800円の通い放題です。曜日やオンラインの組み合わせは、最新をLINEで確認してください。
中学生で「言語を暗記する授業」に疲れた子、高校生で「自分の作品を外に出してみたい」子も、見学からで構いません。今回の5日間で教室が扱っているのは、コードの暗記ではなく、考える・調べる・話し合う・試す・失敗する・直す・完成させる・発表する、の後半です。タスク管理、時間管理、チームワーク、コミュニケーション、問題解決、優先順位、プレゼンテーション。堅い言葉に聞こえますが、中身は付箋と役割表です。保護者の方が横にいるなら、代わりにワールドを直さないでください。時計を見る、提出物の箱を一緒に確認する。子どものプログラミングは、そこから前に進むことが多いです。
宜野湾市伊佐の教室へ来る途中で、伊佐の空を見て「今日は仕上げの日だな」と思う午後があります。大げさな話ではなく、優先順位の付箋を貼る午後です。よかったら、一度のぞいてみてください。マイクラが好き。ゲームを作ってみたい。プログラミングに挑戦してみたい。コンテストにも出てみたい。どれか一つでも引っかかったら、十分です。
活動の入口は 沖縄マイクラ部プログラミングスクール クロスウェーブ【宜野湾・うるま】 です。メンバー募集と体験会の案内は マイクラカップ 沖縄|参加メンバー募集・体験会案内 をご覧ください。
締切まであと5日の現場は、毎年、少しざわつきます。ざわつきの中身が、建築の速さだけだと、提出の朝に言葉が足りない。優先順位と役割と伝え方が乗っていると、5日でも一本になります。9月7日を過ぎてから読む人にも、同じ型は使えます。次の作品の、最初の付箋です。
マイクラが好き、ゲームを作ってみたい、プログラミングに挑戦してみたい、コンテストにも出てみたい。そんな子は、一度、沖縄マイクラ部をのぞいてみてください。見学だけでも大丈夫です。お気軽に。
マイクラカップの最後の仕上げ、メンバー募集、教育版マインクラフト体験会について相談したい方——
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