
マインクラフト(マイクラ)で富士山の実寸に近い版を作ったとき、山は立ち上がりました。そのあと、少し動いただけで画面が重くて、自分がどこを見ているのか掴みにくくなりました。きれいな全景の写真だけでは、あの手触りは伝わりません。くわしい記録は、マインクラフトで富士山を再現!国土地理院の標高データで山が立ち上がる に置いています。
沖縄の子に渡したいのは、日本一の山のスクリーンショットより先に、自分の坂と、自分の史跡です。宜野湾の道、うるまの会場のまわり、北谷で歩いた町、那覇の県庁、首里の赤い屋根。風景や史跡をブロックにする意味は、「そっくりにできた」で終わりません。見て、歩いて、地図と見比べて、自分の言葉で説明する。そこまでが、ウチの教室の学びです。
沖縄マイクラ部.jp は、活動の紹介と記録のサイトです。毎週土曜日はうるま市、日曜日は宜野湾市で、教育版マインクラフトの体験会と部活動を続けています。北谷でも講座があります。今日は、地域の風景と史跡をマイクラにする話を、保護者の方に向けて書きます。
再現は、写真を貼ることではない
検索で「マインクラフト 史跡」や「マインクラフト 風景 再現」と入れると、完成した城の画像が先に出ます。見た目が似ていることと、調べて作ったことは、別です。
子どもが史跡をマイクラにするとき、自分が見ているのは次の順番です。何を題材にするか。現地か資料の、どちらを見たか。ブロックにしたあと、地図や写真とどこがまだ違うか。それを、友達に一言で言えるか。
遊ぶ子から、創る子へ。ブロックを積む楽しさは、入口のまま残します。そこで止めて、建築の上手さだけを褒めない。地理と歴史と、伝える力に戻すのが、沖縄のプログラミング教室としてのクロスウェーブの置き方です。
富士山は、全国の山で仕組みを見せる教材
国土地理院が公開している標高データ(数値標高モデル。地面の高さを数字で残したもの)を使うと、現実の起伏をマイクラの地形に落とせます。富士山は、その仕組みがいちばん伝わりやすい山です。山岳標高の一覧では、最高地点は 3,776m として扱われています(2026年3月31日版)。三角点の数字と、最高地点の数字は混ぜません。
公開されている入口の一つが、産業技術総合研究所の実験ページです。国土地理院の標高タイルを使った日本地形のワールドで、富士山をズームレベル12、およそ 1/30 で示しています。Minecraft の Java版 1.12.2 向けで、公式の商品でも、ずっと同じ場所に置かれる約束でもありません。ページの注意書きが正です。
ウチでも、実寸に寄せた版を作ってみました。大きさは伝わりました。歩く教材としては、重さと移動と視界が先に来ました。実寸は「どれくらい大きいか」を短時間で知る実験向きです。何度も歩き回る授業には、縮尺を落とす判断が残ります。
この経験を、沖縄の風景にそのままコピーはしません。富士で分かったのは、データがあることと、子どもが歩けることは別、という一点です。
沖縄の風景は、歩いた坂から入る
宜野湾では、地図データと標高から市域のワールドを生成する検証を進めています。建物の窓まで本物、とは書いていません。道路のつながりと坂の感じで「ここ知ってる」となるところを見ています。記録は 宜野湾市が丸ごとマイクラに です。
那覇では、2024年11月に国土交通省の Project PLATEAU(プラトー。位置と属性が残る3D都市モデル)のオープンデータをマイクラへ取り込みました。データは入っているのに、歩いていると自分がどこにいるのか分からなくなりました。記録は 那覇市のPLATEAUをマインクラフトに取り込んでみた です。県内の全市に同じデータがある、とは確認できていません。公開の一覧で、その市町村を見ます。
北谷では、地図を持って町を歩き、見てきたものをブロックにするワークショップを開きました。これは北谷町から頼まれた仕事ではなく、PLATEAUの変換でもありません。紙の地図と、足で分かった坂の両方を使います。案内は 北谷町の地図を持って歩いて、マインクラフトでつくる です。
三つの入口は、データの種類が違います。共通しているのは、現実を見てから空間にする、という順番です。変換できた、で授業は終わりません。
史跡は、資料と見比べている途中も学びになる
首里城は、2019年の火災から再建が進み、2026年11月23日に正殿が一般公開される、という案内があります。沖縄マイクラ部では、その動きにあわせて、マイクラの首里城を赤い屋根から作り始めました。門の並びや石垣の曲がりは、まだ資料と見比べている途中です。城は完成していません。次の回も続きです。ゲームの側は、ティラノビルダーで短いご当地の話を作り始めています。記録は 首里城復興にあわせたご当地ゲームとマイクラ建築 です。
県庁は、見学の翌日に床のミンサー柄をやり直している子がいました。写真だと平らに見える段差。天井の高さ。入れなかった部屋は、公開資料で補う。活動の記録は 沖縄県庁を見学し、教育版マインクラフトで再現した です。
史跡の再現で、自分が子どもに残したいのは「正殿の代わりができた」ではありません。どの部分を見て、どの部分は資料で、どの部分はまだ置いていないか。その切り分けが言えることです。文化財の細部を、記憶だけで埋めない。埋めていないところを、空白のまま残せる子の方が、あとで調べに戻れます。
教育版マインクラフトでは、歩いたあとに仕組みを足す
風景と史跡のワールドは、見て終わりにもできます。クロスウェーブでは、そのあと教育版マインクラフトと MakeCode(メイクコード)で、案内の板や、動く仕組みを足す子がいます。地形そのものをプログラムで起こす話と、歩けるワールドに説明を足す話は、別の段です。
低学年は「高い、低い、急、ゆるい」で足ります。高学年は、縮尺と出典を一枚に書けたら十分です。中学生は、手で積んだ城と、データから起こした地形の違いを、発表の一言にできます。
富士山の公開ワールド、宜野湾の坂、首里の屋根。教材の名前は違っても、身につけたいのは同じです。調べる。形にする。人に渡す。プログラミングを覚える教室、だけで閉じません。
PLATEAUと体験会のつながりは、教育版マインクラフトで沖縄の街を学ぶ に書いています。コースの入口は 沖縄で教育版マインクラフトを使ってプログラミングを学ぶ です。
防災の色は、マイクラでは決めない
坂の長さや、海岸からの上がり方は、マイクラを歩くと体に残ります。それは、ハザードマップの代わりにはなりません。避難するかどうかの判断は、公式のハザードマップと、学校や地域の避難訓練です。入口の一例は、国土地理院の ハザードマップポータル と、沖縄県津波浸水想定 です。
ワールドは、地図では読みにくい曲がり角を歩く場です。浸水した、安全だ、とは色で言い切りません。
よく聞かれること
沖縄の史跡は、マイクラで全部できていますか
できていません。首里城は赤い屋根から始めた途中です。県庁は、見学した範囲と資料で補った範囲を分けています。完成写真だけを先に出さない方が、学びとしては正直です。
富士山の実寸ワールドを、授業で毎回使いますか
毎回は使いません。実寸は大きさの実験向きで、重くて移動が大変でした。何度も歩く日は、縮尺を落とした公開ワールドや、宜野湾・北谷の範囲に戻します。
データがあれば、現地に行かなくてよいですか
データがあっても、現地は見に行きます。那覇の都市データは入っていても、歩いていると場所が分からなくなりました。北谷は、地図を持って歩いてからブロックにしています。データと、足は、両方残します。
小学生でも、史跡の再現はできますか
赤い屋根の一角、歩いた坂の一段、見学で見た床の柄。範囲を切れば、小学生から入れます。市全域や、城の全部を一人の自由研究にしない方が、続きやすいです。
自分の町に戻す
富士山は、全国の子が同じ山を見て話せる入口です。沖縄マイクラ部がその次に置くのは、宜野湾、うるま、北谷、那覇の、子どもが知っている場所です。風景と史跡をマイクラにする活動は、遊ぶ時間を消すためではありません。遊んだあとに、「これ、どの坂?」「この門、資料の何枚目?」と聞ける状態にするためです。
デジタル技術で未来を創る力は、大きい城を一夜で完成させることより、見たものと置いたものを自分で説明できることに近い、と自分は見ています。
教室の場所は 教室へのアクセス 、活動のトップは 沖縄マイクラ部 、自分の経歴は すずきたかまさ(鈴木孝昌)プロフィール です。
沖縄で教育版マインクラフトを使ってプログラミングを学ぶ|クロスウェーブ
沖縄のRoblox(ロブロックス)プログラミング教室|クロスウェーブ
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沖縄マイクラ部プログラミングスクール「クロスウェーブ」 代表:鈴木 孝昌 (Google/Meta本社招待・政府PM・日本ソフトウェア大賞・マイクラカップ沖縄地区最優秀賞・TBS賞) 運営母体:株式会社WEVA(沖縄AI勉強会 WEVA)|沖縄ホームページ制作工房WEBCRAFTS 沖縄県宜野湾市伊佐2-20-15 伊佐ビル2F (c) 2012-2026 WEVA. All Rights Reserved.
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